歌うことは一見文科系。どれぐらいの運動能力が必要か?
今までいろいろな経歴の生徒さんがいらっしゃいました。その中には運動経験が豊富な方も、全く経験がない方もいらっしゃいます。この体の使い方と歌の上達とは関連性があるかどうかを見ていきたいと思います。
体の使い方は、とりあえず発声用とリズム用に分けてみましょう
まずは発声用を考えていきます。これは微弱な運動をコントロールすることにあります。ここでは「ま、まだまだぁ!!」といった気合を入れての訓練によって培われる筋肉は必要ありません。通常の人間に備わっている筋力で十分。問題はその筋肉を意図的に使用できるか? です。通常使用されていない筋肉をかなり使うことになりますので、これは練習次第ですが、老若男女、大きな差は出ないように思います。で、問題はリズム用の体の使い方です。
リズム用の体の使い方は、人によってはかなり大変
リズム用の体の使い方の主な目的は、体内にメトロノームを移植することです。これは手でも足でもいい。まずは他の体が何をしていても、一定の動きができるようになる。これがどうやらかなり難しいようです。ドラムの叩き始めに良く見られる現象ですが、ハイハットを叩く右手が、右足の動きと分離できることが第一ステップです。これと同じことが歌でも必要になります。手で一定のリズムを叩きながら声を出す。これができない人が結構います。歌を歌うと手を叩くタイミングがずれてしまったり、リズムを一定にしようとすると歌が歌えなくなったりと。これには練習しかありませんが、そのほかにも考え方を変えて動きを理解するという方法もあります。
いずれにせよ、少なくとも一曲中はリズムを取り続けるのですから、それなりに継続した筋肉の動きが必要です。でもまあ、「1500m走れ!」などといった過剰な筋肉運動ではないのでそれほどの耐久力は必要ありません。ようするに歌に必要は運動能力とは「ちょっとした力を無理なく、細かく動かせる能力」と「ちょっとした力を無判断反復作業化できる能力」の二つになるということです。でなきゃ子供から大人まで、同じ土俵で戦うことなんてできないですよねー。以上。

