お手軽舞台演出のアイデア

ステージ

とにかく金をかけたくねぇ

 
歌のお教室など、そんなに余剰の金などないわけで、なんとかアイデアで乗り越えようとするわけです。
 
 

いろいろやってみた

 
発表会はライブハウスで10年以上やっているわけですが、その演出は費用対効果の歴史でもあります。最初はどうしても普通にカラオケ音源を流して「生徒が舞台で歌う」ということでしたが、徐々にそれだけではマンネリに陥ってしまいます。
 
そこでいろいろとやってみました。ギターだけでも伴奏したり、アコースティックライブ風に演奏してみたり、バンド演奏したり、踊ってみたり、躍らせてみたりとあの手この手です。
 
それでもこれには限界があります。それは「参加者全員分はできない」ということです。バンド演奏などはやっぱり練習が必要になりますし、演歌・歌謡曲・ロック・洋楽などなど千差万別のジャンルの歌を演奏するなんて、どれだけの技術と準備が要るのでしょう。当然メンバーも集めなければなりませんし、それぞれにお手当ても出す必要があるでしょう。
 
「うーーーーん、どれだけ金がかかるかわからん……」
 
そこで考えたのが、
 
「歌っている人の後ろで、大きな画面で動画を流す」
 
ことでした。
 
 

普通に考えるとこれまた結構金がかかる

 
たまたま知り合いからプロジェクターをもらっていましたので、最初は、「これでステージ上のスクリーンに映せばいいんじゃないか?」と思いました。しかしそこまでステージは広くない。また前から映そうとすると歌っている人の影が入ってしまいます。上や横から投影すると、映し出された映像に角度が出てしまいます。
 
うーん、無理だな。次に考えたのが、50インチぐらいのモニターを配して映し出す。これはきれいに写るでしょう。場所的にも問題はない。しかし、いったいいくらかかるんだろうね? 却下です。
逆に25インチぐらいのモニターを4つぐらい置いて、同じ画像を流すことで代用する手もありますね。しかし複数のモニターに同時に映し出すのは特殊な機械が必要になります。これまた金がかかる。ということでなかなか実現できなかったのでございます。
 
 

発想の転換

 
そんなこんなで、「なんとかならないかなー」と思いながら2年ぐらい経過してしまったのですが、別の仕事をしている時に、映画館のスクリーンの裏に入る機会がありました。実際にスクリーンに絵が映し出されているのを後ろから見ると、ものの見事に透けていることがわかりました。ここで新しい発想が。
 
「後ろから映して、スクリーンの透過を利用する」
 
というものです。「これならいける!」と思いました。流す動画を最初から反転させておけば、正面から見れば普通に見ることができます。すると次の問題が生じます。
 
「きれいに透けるスクリーンってどんなもの?」
 
という点です。これも結構難しい。透けても暗くなってはいけないし、動きとかはっきり認識できる物でなければいけない。通常のプロジェクターのスクリーンは透過せず前へどれだけ反射できるかどうかに特化している。ついでにプロジェクターのスクリーンって結構値が張る。またまた「うーん」となったわけですが、ある日、ホームセンターをぶらぶらしていると目に留まったものがあります。それは、
 
「張替え用障子紙」
 
おっと日本古来のアイテムです。しかしながら、外部の明るさを「取り込む」という目的で透過性は良いはず。何より、安い。結構な大きさで一巻き1200円程度。これは試してみる価値がある!!(安いし)ということで買って試したところ見事に透けました。
後はスクリーンとして障子紙をピンと張らせるための上下のバーですが、これも考えた末、工事現場でよく見るポールとポールを結ぶ黄色と黒の縞々の棒を選びました。一本750円ぐらい。太さがあるので撓みにくく、そして軽い。この棒を上下に障子紙をはり、現場ではマイクスタンド2本を伸ばしてそこに引っ掛けて完成。見事実現できました。
そんなことで、実験で試した時のみなさんの評判が良く、それ以降作ることが前提となっております。
 
「金がなければアイデアで何とかする」
 
貧乏人根性丸出しのお話でしたw