よいものだな、結果が予想通りというのは

ボイス

立てた仮説が、実証されていくのは楽しいことですね、と。

 
仮説を立てるまでに相当ジャンク理論が生まれるのだが、なんとか一般化できるところまで来たものが、生徒で実証されていくのはやはりうれしいことです。
 
 

今回は、回りまわって呼吸法の再検証

 
なぜ声がひっくり返るのでしょうね?
なぜ通常以上の高音・低音だと声量が確保できなくなることが多いのでしょうね? 
同じ性別、似たような体格でも、声の大きさに差が出るのでしょうかね?
今回は特に声量の視点から考え直してみたわけですが、前提としては誰でも「それなりの声量が出る」ということを軸にしてみました。
 
さてさて最初の問題は声帯に対する「息の勢い」です。これは声量にかなりかかわっていると思いますが、この「息の勢い」を作るためには、どうしても肉体の息を押し出す力がかかわってきます。て、ことはですね、やっぱり肉体強度に左右されるということになることが予想できます。
しかしながら現実はその要素ばかりとは考えられない。「筋肉=声のでかさ」みたいな短絡的な判断はできないわけです。
 
では次に考えられるのは何でしょうね? まずは通常考えられている息の出し方が違うのではないのかい? という点です。通常の息の出し方ではどうしても個体差がでる。ところがあるやり方をすると、息の出方が老若男女問わず、ある程度の音量を作れる、そんな方法があるのではないか? という思考パターンです。そしてもう一つ。「吐き出す息そのものに高圧力がかかっている」という方法論です。高圧力で圧縮された気体は少しの出口があれば勢いよく出ますね。スプレー缶なんかはその例です。ボンベの中に通常の体積以上のものを押し込めてあるため、ちょっとボタンを押しただけで「シュー!」と勢いよく出るわけです。
「これが体内でできれば人間としての個体差を埋められるのではないか?」という発想ですね。そんなわけで、ああでもないこうでもないといろいろ実験してみました。
 
 

ご高齢の方でも声量を獲得できた。ということはまず正解。

 
そんなこんなしているうちに「たぶんこれだろう」という方法論が見つかりました。で、早速、いろいろな方に実験させてもらいます。
最大の被験体は、70半ばの奥様です。今まで他の「歌詞の先生」という方のところで歌を習っていたようですが、とにかく声が出ない。歌いまわしは何とかいろいろできますが、歌になるととにかく小さい、細い。
本人も気にしていまして、何とかきちんとした声が出したいとのことでした。当然ながら事前に説明及び了承を得て行うのですが、この方法でなんとかなり大きな声で歌えるようになりました! やったね!!!
いや待て、あわててはいけない。副作用があってはならないのです。ピッチはずれないか、きちんと長く伸ばせるか、楽であるか、などなどです。確認しながらやっていると、特にそういった副作用はないようです。とりあえず処置を行ってまた2週間後、となったわけですが、2週間後のレッスンでは明らかに安定して声が大きくなっていました。
本人も楽だということ。よし、これで実験第一段階クリアです。ここから、他の生徒にも実験を開始します。で、結論から言うと「これでよい」というものでした。この方法の効能は
 
1.ロングトーンが楽に伸ばせる
2.語尾の処理がやりやすくなる
3.超高音・超低音に対応可能である
4.声量が4割り増しで上がる(適当な実感値です)
5.息切れしなくなる
 
これだけ効能があれば正解だろう、ということで一安心をしたところです。歌唱に対してはほんの一部のパーツですが、それでも仮説と検証が一致するとうれしく思うわけです。
 
そうそう、最近「湾岸ミッドナイト」って作品を見たのですが、歌にも反則的なパワーアップパーツってあるのですかね?
 
あると便利だな。つるっと交換できないもんかね?
 
みたいなことも次に考えてみたいと思っちゃいました。
 
 
たぶん邪道で、むりでしょうが。