原曲の呪縛

コピー

コピーはオリジナルにない難しさがある

 
最初に世に出た、ということのアドバンテージは結構強大だ、というお話。
 

コピーはモノマネではない、と思う

 
このほど、HP作成に関して知り合ったベーシストのギタロー氏に、このごろではあまり触れない名曲を紹介してもらい、練習曲として歌ってみました。主に60年代70年代の洋楽でしたが、とりあえず歌ったのでギタロー氏に確認してもらったのですが、30年以上、専門でそのジャンルの曲たちを弾きたおし、歌い倒してきた人の反応は、予想外のものでした。

「英語の発音がもうちょっと南部なまりの感じにならないか」

ほう、そこですか。とても意外な感想です。
なんでも何万回と原曲を聞いて何百回と演奏していると、原曲のもつイメージの要素をかなりポイントを絞って認識しているようで、雰囲気を再現するための要素に南部なまりっぽい、やや崩れた発音とリズムのズレが重要だということでした。オーナーちゃんの英語の発音はどちらかといえばきっちりかっちりで北部方面の発音のようです。住んでいたのはNY州でしたし。
ということをお互い認識した上で、「まあ、北部の人がコピーしたらそうなるだろうし、モノマネになってもいけないし、難しいところですねぇ」ということになったのですが、やっぱり原曲のもつ雰囲気というものを超えていくのは結構難しい。それが名曲で、長いこといろいろな人に聞かれていたものであればあるほど、固定したイメージが出来上がってしまうのではないでしょうか。メジャーどころの方がコピーをするととても大変、という話を聞くことがあります。その人らしさを前面に押し出しつつ、その曲の魅力を違う角度から引き出す、という作業は意外とまとまりづらいものなのでしょう。まあそんなわけでいろいろと勉強になるわけですが、カバーでのちの人が絶対原曲を超えられない、というわけでもないことも厳然とした事実としてあります。好みの問題もありますが、ビートルズの「へルタースケルター」より、VOW WOWそれのほうが全然格好いいと思いますし、90年代の曲を本人とカバーの人が一緒に歌っているのを見たことがありますが、「本人より、全然いいんじゃね?」と思っちゃうことがありました。まあ、原曲の歌唱力の問題は多々あるように思います。