それより耳コピをしたほうがためになる! ・・・と思う・・・。
学問としての音楽を身に着けなければいけない、ということはないが、あれば便利、程度に考えると気が楽。
音楽のプロである、ということと、楽譜の読み書きは必要条件ではない。それよりも優先されることがあります。
そもそも楽譜をきちんと習う機会がほとんどない。
日本の音楽教育の中では、おためごかし程度にやりますが、たいていト音記号・ヘ音記号・五線譜、取り合えず4/4拍子、3拍子など超基本的なところをさらっとやるぐらいです。まあクラシック系の音楽をやる方には必須かもしれませんが、ほら「のだめカンタービレ!」の主人公は読めませんよね。クラシック界では稀かもしれませんが、ロック・ポップス界では結構普通にいるようです。いまは時世が異なりますが、私の中学・高校時代は基本的に「悪い子」がバンドをやっていた時代です。勉強が好きな人間なんてほとんど、稀。それでもその中からプロミュージシャンになっていったのですから楽譜の読み書きがプロの要素としては重要ではないようです。のちのち必要になったかもしれませんが。
そんな連中のために、見た目で分かるようにとタブ譜なるものが出てきたのではないと思います。
譜面に頼りすぎると「耳を鍛える」という大事な訓練がおろそかになりそう、という危惧
みなさんは「耳コピ」をしたことがありますでしょうか?一応説明しておきますが「耳コピ」とは、原曲をよく聞いて自分の楽器パートを聞き分け、再現するという方法です。歌に関しては、皆さんこの方法がメインですが、楽器の演奏をする方もやるときがあります。さてここでポイントがあります。歌のみの耳コピは一見簡単すぎて、大事なことを見落とします。つまり聞こえているようで聴き落としがたくさんあるというとです。
さてその聞き落としがどんなものか、これが大事です。そもそも歌だけやっている人はバックの音がどれだけ聞こえているか、という問題に直結します。楽器を「耳コピ」する場合、そうですね、より聞き取りずらいベース音で考えましょう。では早速好きな楽曲で聞き分けてみましょう。・・・まあ、出来ませんね。ここであきらめてはいけません。粘り強く続けましょう。するとあら不思議。埋もれていて聞こえなかった「ズンズンズン」という音がはっきりと聞こえてくるではありませんか。人間の耳とはそういうもののようです。ひとつの音が聞こえ出したら、別の音に。そうですね、ドラムの「バスッ」や「ドン」というバスドラムの音とかも良いでしょう。「チッチッチ」というハイハットの音も良いですね。とにかく鳴っている音をいったん分解してみる作業が耳を鍛えるためには必要です。
耳が鍛えられないと、何が正しいのか判断がつかない
前述のように音を聞き分ける意識を訓練するとほとんどの人は程度の差はあれ聞き分けられるようになってきます。そこで再度歌の耳コピということになります。すると、言葉の出だしの音、伸ばしたときの感じ、音の強弱、語尾の処理の仕方など聞こえ方が変わってくると思います。ロック歌手のコピーをする方が、勢いがあるように聞こえるので力任せに「ギャー」と声を張り上げることが良くありますが(やってました・・・)、原曲をよく聞くと、実はそんなにリキんでない。むしろ伸びやかに声が出ていたりすることを発見するのです。すると正しい声の出方が見えてきて、それに向かって練習する、ということが出来ます。これもひとつの分析ですが、分析せずイメージのみの聞き分けでコピーをすると、歌っているときは「俺ってかっこいい!」。その歌を聴きなおすと「・・・・」ということに必ずなります。ということで耳を鍛えるための耳コピは大事だ、と言いたいのでございます。

