再生する音と、その再生方法の問題
昔はプロの音楽としては、レコードからCDへ、録音物としてはテープからMD、そしてすべてがDATAのほうへ向かっている気がしますが、車内で再生する場合「どうする?」という問題が出てきます。
車が古かったので、タイヤが滑って、回って、ぶつかって、おじゃん。
別のお仕事で早朝高速道路に乗ったのですが、「さてそろそろ本線に合流ですね、ちょっと加速を始めましょうか^^」というところで
「ずりっ」
あれ?お尻が動いたぞ?
「キキキキキキ……」
「あーれーーー……」
とまあ、まんまとスリップを起こして左の壁に接触、そのまま走行車線まで回転しながら飛ばされてセンターの壁にぶつかって停止。まさになすがまま。滑ってるときってどうしようもないですな。
原因は3つ
1.車が古いのでFR車だった(後輪が動くやつです)。
2.前日雨が降っていて、路面がぬれていた上に冷えていた。
3.そろそろやばいかな・・・というタイヤの状態だった。
そんなことで、追突されることもなく怪我をすることもなく、なに?「不幸中の幸い?」のような微妙な気分になったのですが、知り合いに見てもらったところ、車の内部の躯体まで歪んでしまったとのことで、修理をすると50万近くかかるとのこと。
22万キロ走ってましたし、
直したところで、構造上また滑る危険が常に伴いますし、
「中古で結構安く手に入りますよ」とのことでしたし、
「じゃあ、なにか良い車のありますかね?お安く?」と訊ねたところ、
「VOLVOなんか良いじゃないですか?」とのこと。
わたくし、車なんて何でも良いタイプの人なのでよくわからないまま、
「じゃ、それで」
ということになりました。
車内での音楽再生は仕事上必要。しかし外車ということで問題が発生
まあ条件は大してなかったのですが、音響に関してはどうしても次の設備がほしかった。それは
「USBメモリーから直接音楽データを再生できるオーディオ機器」
なぜか?というと、自分で練習したものを苦悩しながら再生するのが日課になっているのですが、この際PC上で録音したものを消耗品を媒介せず再生できるからです。
それまではデータをCD-Rに焼いてCDプレイヤーで再生していたのですが、とにかくCD-Rがもったいない。でいろいろ考えた上で上記のような再生方法になっていたのです。
とりあえず壊れた車には積んでいたので(安物ですが)それを移植してちょうだい、と言ったのですが、ここで問題が発生。外車だと室内のコンソール(コントロールパネルみたいなもの)の形状が日本の規格と違うので、それを調整するアダプタが3万円ぐらいするとのこと。
「んーーーー、3万か・・・・・」
たかだか練習した音源を再生させるためだけにその金額はちょっと・・・と思ったので別の方法はないかしら?と考え出しました。そこで思いついたのがFMラジオに電波を飛ばして別の音源を、車内の音響設備で再生させる、という方法でした。
気をつけないと失敗の可能性がある
そんなことで代車でそのままカー用品屋へ行って訊ねたところ
「FMトランスミッター」
というものがそれに相当するとのこと。なるほど、そして結構種類が出ていますね。しかしながら最大の使用目的は
「スマホ等の機器からの再生」
でした。USBの端子がついているものでもそれはあくまで充電用のものが多い。ここで引っ掛かると無駄な買い物になります。またFMで再生できる周波数が4つなどに限定されているものもある。もし仮に同じ周波数帯を使用したほかの車と接近するとそちらの車でも再生されてしまうという羞恥プレイが生じます。
そこで考え出されたのが141パターン、周波数帯を設定できるというものです。こちらを選択する必要がありますね。またメモリから直接再生できるものであっても再生できるファイル形式が限定されている可能性があります。例えばmp3しか再生できないみたいな。またFM電波を使用するにもかかわらずモノラル再生しかできないものもあるようです。ここで条件が決まりました。
141の周波数帯を任意に設定できるもの
USBメモリから直接再生できるもの
再生可能はファイルは少なくともmp3とwavであること
可能な限りステレオ再生可能なもの
ということになります。その場ではわからないとのことだったので、再度ネットで調べた上でその存在を確認し、家電量販店に2店舗行ってみましたが「ない」とのこと。そこで別のカー用品屋に行ったところ1つだけパッケージに
「USBメモリー」
と書いてあるものがありました。㈱カシムラの製品です。「よしこれだ!」ということで購入し、代車で試したところ、まんまと音が出ました。再生の音質は実際の車が来て確認しないとわからないところですが、それはおいおい考えていけばよいと思っております。購入金額4,500円程度。
コスパを考えると試してみる価値ありと判断しました。
媒介商品がないのは良いことだが昔のものを変換する必要がある
時代とともに音楽のメディア、そしてそれに伴うソフトが移ろいでいきますが、車内で再生させるためにはそれなりの設備投資が必要になります。結構ながいことMDを使用していたのですがさすがに時代の流れとともにほぼ見かけなくなってしまいました。MDに関しては上書きしての録音回数がかなり出来ましたので重宝していましたが、CD-RWはちょっと面倒くさい。CD-Rになるとゴミが増える。で、行き着いたのはDATAそのものを再生させる方法です。地球に、お財布に優しい方法です。
さて片道2~3時間とかの車での移動の際には、常に自分の練習した歌をチェックするのですが、まだ練習中なので失敗しているとひどいことになります。
「ううぁあ、あってねぇ、、、」
と、心理的圧迫を受けつつチェックし続ける。この自虐的な作業がより音楽的な高みへと導く作業なのかもしれませんw