リズム
「リズムを言語化する」ということ
リズムの全容を知るのはかなり大変。
だが、手っ取り早くうまくなるには次の3点を抑えるとよい。
普通の方は当然として、セミプロで楽器をやっていた方などでも、リズムをきちんと言語化できる人は、ほとんどいません。「まあいろいろあるから」というお茶濁し的な返答が多いのが実情です。また「それぞれの曲に対して説明はできるけれど、総体としては説明できない」という事実もあります。しかしながら、リズムは本来、あいまいに捉えるのではなく、音楽を成立させる規則的要素として不可欠であり、基本としての概念がある、と考えるべきことなのです。
リズムのなかには、わかりやすく、かつ、即効性のある要素が大きく分けて3つある。
第一は、「速度」。あくまで原則的な話として、音楽の演奏で小節内に設定されたカウント(「1,2,3,4,5,6,7,8」など)を基礎に説明を進めます。このカウントの間隔が基本的には一定でなければなりません。例えば1から2までが1,4秒、2から3までが0.8秒、3から4までが2.6秒など、次にいつカウントを取るかわからないのでは、速度がバラバラになり、もはや規則とはいえない状態になります。曲を歌ったり演奏したりするのであれば、この「速度」を一定できることが求められます。
第二は、「タイミング」。カウント3のときに、「同時に」音を出さなければならない場合、遅れたり、早かったりするのは「タイミングがずれている」と認識されます。この技術が進むと、意図的に少し早く音を出したり遅らせたりして、より高度な表現が要求されることになります。
第三は、「音量変化」。実はこれが最も重要です。なぜならば、できる人は、ほとんどなんとなくやっているからです。演奏される楽曲には、任意に設定された規則的に連続する強弱の音量変化が存在します。これを理解しないで、特に日本語的イントネーション、つまり言語に付随する音量変化のみで歌おうとすると、強弱パターンという音楽的ルールから逸脱することとなるのです。アウトですね。
リズムは「理解すること=出来ること」にはならないことがほとんどである。
仮に第三までの要素をすべて理解したとしても、すぐに体得し、表現できるものではありません。脳で理解して実行するまでには、コンマ数秒のタイムラグが生じるからです。つまりタイミングや音量変化を「合わせよう」として、判断を極限まで敏速にしようとしても、それでは追いつかないということです。簡単に言うと、まわりの音を聴いて聞こえたら「いまだ!」というように音を出そうとしても絶対に遅れます。このことからリズムの実現に必要なのは「反応」ではなく「予測」であると言えます。
正しいリズムのとり方
リズムの基礎要素の実践



