うまく雰囲気が出ない。歌いづらい。そんなときはまずリズム確認
結構多いのですが、16ビートの曲を8ビートで歌っちゃったり、4ビートを8ビートで歌っちゃたりすると、曲全体の雰囲気がちぐはぐで、へんてこな感じなります。そんな話です。
分かりやすい例で考えましょう
「この曲、なんか、歌いづらいんですけど」と、とある生徒、男性。バンド経験もあり、それなりに音楽に対して理解がある生徒でした。
「どれどれ~、どれどれ~」と曲を確認。
曲は霜月はるかさんの「LUNA」という曲で、どうやらゲーム音楽のようです。実際に本人も歌ってみたのですが、やっぱり歌いづらそう。
ん~、「あれ、なんか変だな?」と思い改めて聴きなおし。
って「これ5拍子やんけ!!」
これを理解しないで体に染み付いている4ビート8ビートで歌おうとしていたので、歌いづらかったのです。これは極端な例ですが、「あれ?なんか変だな」と思った時は、まずビートを疑うのがよいと思うわけです。
ビート感と速度は一致するとはまったく限らない。
よくよくあることですが、スローバラードなどを歌う際に、ほとんどの人が4ビートになります。ゆったりとした雰囲気があるので、拍子のとり方もなんとなくゆっくりになるのです。ところがよく確認すると、「スピードは遅いけど8ビート」なんていうことは本当によくあります。8ビートの曲を4ビートで歌うと、のっぺりぺろーんとなり、原曲の雰囲気とはかけ離れたものになります。逆に、ハードロックやメタルでよくあることですが、「スピード感のある、速度の速い曲でも4ビート」ということがあります。これを8ビートで歌うと、力強さや重さといったイメージが損なわれます。こんな感じで、リズムを理解し損ねると全体の雰囲気のアンバランスをもたらします。
とりあえずはドラムの音を聞き分けられるようになりましょう
リズムの理解ですが、手っ取り早いのはドラムの音を聞き分け、そこに合わせる事がよいでしょう。特にハイハット。これがかっちりきっちりリズムを示してくれていることが多いです。それに合わせて歌ってみるのがわりやすいのではないかと思います。まあ、途中でリズムパターンが変わったり、速度が変わったり、しますが、よく聞いて、理解をすると原曲の持つ雰囲気に近づけることができると思います。