歌がロックにならないんだ!!
このセリフを吐いた歌の先生は、実在する
一念発起して、東京の有名スクールへ行った生徒の実体験です。
そもそも先生の体をなしていない。
趣味でうちの教室に通っていたのですが、就職していたにもかかわらず、本気でやってみようと思ったらしく、東京へ旅立っていった生徒がいるのですが、3カ月ぐらいたって遊びに来た時にタイトルのことを言われたそうです。
まあ、このセリフだけでは判断を誤ると思い、それ以外にも指摘されたことや説明されたことを聞いてみたのですが、最終結論としては「言いっぱなし」ということになりました。
本人もかなりへこんでいたのですが、それでどうすればいいかわからない。ちょうど教室も休みでスタジオが開いていましたので歌を確認したところ、「うーん、言ったこと、特にリズム、全然やってねぇ」と私もへこみました。
気を取り直して再度説明と実践。
(私)
「いままで何度も言ったし、できてたこと、あるだろ?」
(彼)
「いやー、やっぱりやる気が違うと、意外と覚えてないものですねぇ……」
まあ、そんなものなのかな。彼も元医大生でしたから、「最低限の論理的思考は身についているはずなんだがなぁ」と思いつつ、最低限これで、というものを再確認して帰りました。
で、またまた3ヵ月後ぐらいに連絡をしたところ「かっこいいね!!」とほめられたそうです。まあ良かったわけですが、ここでその言いっぱなし先生について考えられることがいくつかあります。
1.リズムに対する論理的理解ができていない
2.生徒を育てる、やる気を出させる、という先生としての基本性能が備わっていない
3.現実にできているものに関しては、きちんと評価することができる
大きくまとめて、この3点でしょうかね。有名どころの先生といわれる指導者の質の一つのサンプルとなりました。ちなみに作詞作曲もやるコースだったようで、その先生に「とにかく「恋愛」の曲を作りなさい。(売れるから・流行だから)」と口すっぱく言われていたそうですが、彼は恋愛曲が大嫌い。
世の中に反抗したり、愛だ恋だくだらねえ! という曲ばかり作っていたようなので、きっと印象も悪かったのでしょう。ここには責任がもてません。