音の外れる原因は結構、心の問題が多い

なかなかうまくいかないとき、心理状態も確認しましょう

 
何度歌っても音が外れる箇所がある。普通に出る音域なのになぜかうまくいかない。こんなときは技術面よりも心理面が影響していることがあります。
 
 

ロック・ポップスは、所詮舶来物

 
掲題通り、ロック・ポップスは基本的には米国から渡来したもので、とくにリズム・メロディはその特徴まみれと言っていいでしょう。それはつまり「英語」の発音に準じて発生したものではないかと思います。言語学的な分析はさておき、とりあえず、英語やラテン語系の言語に特徴的なイントネーションが、リズムやメロディラインに影響していることは否めません。そんな舶来の言語に基づいた音楽に「日本語」を当てはめようとするとどういうことが起こるか? という問題がとても重要になります。
 
 

イントネーションの差がピッチを狂わす

 
私のように洋楽から聴いている者、歌っている者からの感想ですが、ロック・ポップスに関しては「英語のほうが歌いやすい」ということが挙げられます。特にリズムですが、英語の発音のほうがリズムを取りやすいです。それは通常使う言語のイントネーションのバリエーションという中で発声が済んでいるからです。ところが日本語の場合はそうはいきません。なにせ、イントネーションがあまりない言語だと思いますので、アクセントの位置など、一つの言葉にリズムが乏しいのです。つまり、日常会話の言葉で使用する方法とはまったく別の方法を用いないとうまくリズムに合わない、という現象が生じます。
さらにはイントネーションがあまりないとはいえ、それでもやっぱりあるわけで、そのイントネーションに伴って音の上がり下がりがあるわけです。そしてその音の上がり下がりは、日本で生きていく中で完全に刷り込まれています。その「日本語」としての上がり下がりが刷り込まれると、メロディの上がり下がりとバッティイングすることが良く起こる。これが技術面以外で音が外れる原因です。
 
 

前提は別にありますが、ね。

 
当然これには技術的な前提があります。言語生成の動きが音声生成の動きとぶつかって音が外れることが先の問題ですが、これをクリアしてもまだピッチのずれが生じる場合は、心理的要因が大きく作用します。また心理的な要因としては、注意を向けてしまう音が原因ではなく、周辺の「意識していない」音のずれが問題の場合もあります。なかなか音が取れない箇所がある時、立ち止まって考えてみるといいでしょう。細かく説明することはできますが、面倒なので省きます。ご了承くださいw