ビブラートがかかると、上手く聞こえる?
錯覚です。曲中の必要なところで、意図的にコントロールしてかけないと、これまた残念なことになります。
歌っている間、すべてビブラートがかかる病気
いや病気っていうほどじゃないんですが、オーナーちゃん、これでした。どんな曲を歌っても全部、ゆれる、ゆれる。当然「勝手にかかるのでコントロールもできない」ときたもんです。たぶん常に力がかかっていたのでしょう。その場ではなんとなく上手く聞こえちゃいますが、録音したものを聞くと、まぁうざいことうざいこと。常に不安定感がありますから、ちっとも安心して聞けません。
そんなわけで、かなり苦労したことに一つに「ビーブラートなしのロングトーン」がありました。とにかく何でかかっちゃうかわからない。わからないことを修正するということは本当に大変なわけなのです。
まっすぐきれいに声が伸ばせることは、とっても有利
そんな訳で、なんとなく”ビブラートだけは”最初からできていたのですが、「こんな才能、いらねえな」みたいな。
そんなことよりきれいに伸ばせるほうがはるかに使用頻度が高いです。たとえばB’zさんなんか、ほとんど使っていません。たぶんわざとだと思いますが、「鋭くまっすぐに伸ばしたほうが力強さが出る」という判断なのではないかと思います。
とりあえず四苦八苦してまっすぐ伸ばすことができるようになったので、なんとなくやっていたビブラートに、ルールみたいなものがあるかを考えることにしましたが、やっぱりあるわけで。このルールを無視した音の揺れはやっぱり気持ち悪いのです。カラオケで、ビブラートができる人が得意げにやっているとき大抵、バックの音の波とあっていないので、バラバラで「うーん、残念」と思う次第でございます。
そんなことで、何とか普通のロングトーンを手に入れたと思っていた私ですが、長年の癖は体のいたるところに潜んでいます。これを書いている時点で、アメリカン・クラシック・ロックをテーマに歌ってみて研究してみたのですが、プロベーシストのギタロー氏に確認してもらったところ、「とっととビブラート切りましょうね!」とのご指摘がありました。うーん、ここまで、体に巣食っているとなると持病といってもよいかもしれません。残念なお話でした。