耳コピの限界?

いや、オーナーちゃんの実力限界?

 
生徒が「歌いたい」といった曲のオケを作らなければならなったのだが、困難を極めた。
 
 

楽器を使わない音で構成された楽曲は難解です

 
音楽の聴き始めから基本、「バンドサウンド」と言われる音構成の曲がほとんどでした。つまりドラム、ベース、ギター、キーボードといった構成をメインとする楽曲です(いいのか?この定義で??)。聴き慣れているという点から、これらの音を耳コピで聞き分けるのは、けっこうできるわけです。ところが、電子音のみで構成された音に対しては「????」となってしまうわけです。
 
 

佐倉佐織さんの”GIRLS -HARD dRESS STYLE-”

 
これが作らなければいけなかった曲ですが、もーわけが分かりません。いや当然、ドラム・ベースに相当する音はありますが、「なに?この音?どうやってつくってるの?」という不自然な音ですし、後ろでピコピコなっている音もプリセットの音ではありえません。また「ブシュー」とか様々な効果音が混じっています。さらにもらった原曲の音質が悪く、音が聞き取りにくい。そんな中、必死に耳で拾って音を作っていきました。
 
 

ちょーーー面倒だが時間をかければある程度は再現できる

 
お金をかけたくないので、フリーのVSTソフト(=パソコン上で音をつくるソフト)のなかでも評判の良い「synth 1」というソフトで作ってみました。これまためんどくさい。いったいつまみとボタンがどれだけあるのか、どこをどう動かしたらどう変わるのか、まったくわからないので手探りです。それでもわからない音が残ります。その一つは「シャー!!」とフェードインしてピタッと消える音です。「何だろね、これ??」、皆目検討がつきません。ですので、とうとう作曲をやっている生徒に聞いてみることにしました。すると
 
「あー、これはリバースシンバルですね」
 
とのこと。「なにそれ?」と聞くと、なんでもシンバルの「シャーン……」という音を逆再生した音とのこと。ふむふむ、じゃあ、やってみよう。お? できたではないか!! なるほどねぇ、と感心しました。
そんなことで約1週間かかりっきりで、歌ってもらっても違和感のないオケが出来上がりました。そうは言ってもなかなか迫力が出なかったので、歪んだギター音を入れる羽目にはなったのですが。
 
……もうやりたくない、耳コピの一つです。