ギタリストとベーシストの違い

曲のアレンジをせざるを得なくなって弾き出したギターとベース。
いろいろ知っていくと楽器に対する意識の差があるようです。

 
音に対する貪欲さはどちらの場合も同じようなものですが、なぜか楽器に対するアプローチが全然違うようです。
 

買う本数がまず違う

 
ギターを弾いている人に直接聞いたり、たまに音楽雑誌などでギタリストの特集を見たりすると、どうしてだかギターだけで10本以上持っている人が多いです。それもそれぞれそれなりにお値段の張るものが多いのです。「どれくらい使用頻度があるの?」「費用に対して効率はどれくらい?」みたいな質問が頭をよぎるのですが、これは彼らにしてみれば愚問というもの。そんなことより、「このギターでなければあの音が出ない」という音に対するこだわりの前では「どうでもいいこと」として捨て去られます。現に、私の友人も6畳間に15~16本のギターが立ち並び、「布団ぐらいしかスペースがない」という状態になっています。
一方ベーシストは多くて2~3本ほど。そのなかでとりわけお気に入りの1本をこよなく愛でるようです。どうしてでしょうね? 統計をとってみたい気がします。
 

確かに音が違う。でもどこで妥協するか?

 
私が作曲のアレンジをしているのは生徒の依頼です。それまで彼はプロに依頼していましたが、一曲15万円ほどします。これがどういう金額かは別の機会に書きますが、とにかく思いつきで作るので、コード進行・メロディ・歌詞がめちゃくちゃです。でもプロに頼んだ場合は、仕上がったものだけが納品され、フィードバックや提案はありません。それでプロに頼めるレベルになるまでは私のほうで引き受けることになったのですが、本当に作りたい曲のイメージに統一感がないんです。するとそれぞれの曲調に対応するギターの音もかなりいろいろ作らなければならことになります。最初に買ったレスポールでは、どうしても出ない音がありました。で、散々悩んで、なじみの楽器屋の店員さんに「これがあればたいていの音に対応できる」というものを1本選んでください。高くてもかまいません」という話を持っていきました。あれこれ実験して散財するのはいやだし、本数は増やしたくない。ということで、『Van zandt』というメーカーのストラトキャスタータイプを購入しました。ま、ギター様に私がまだまだ追いついていない状態ではありましたが。そんなことで「もう買わないぞ!!!」と決意を新たにしたのですが、今回のサイト作成にあたり、知り合ったギタロー氏と話をしていると、「うーん、テレキャスター、いいかもしれん……」なんていう気分になっているので、ちょっと困っています。