映画と音楽8

ダンサー・イン・ザ・ダーク

 

これに関しては勇気を持って言おう。何じゃこの映画?

 
わざわざ映画館まで行って見て、「金と時間を返せ!」が感想。
 
 

レビューでも書かれていることは一つだけ

 
「ビョークの音楽がすばらしい!」ってことだけが、レビューの内容です。映画の内容としては、目がどんどん悪くなっていく主人公の娘さんが、一生懸命工場で働いているのだけれどもなかなかに貧乏で、それでもこつこつお金をためているのだが、知人に裏切られその金を盗まれる。でそれが判明した時に、あれやこれやで間違って殺してしまうのだが、裁判でも何の酌量も得られず縛り首でジ・エンド。”正直者が馬鹿をみる””貧乏人に救いの手はない”ってことかい?わけがわからん。
 
で主人公をやっていたのがビョークさん。アイスランド出身の女性ボーカリストで、曲調は寒い地方の音楽にある少し「暗い・重たい」感じのものが多いと思います。でこの方が、絞首台への一本道を歩むまったく救われない女性を演じているのですが、その不幸な中でも、音楽が彼女の心を救うという体をなしています。うん、確かに楽曲は素敵です。しかしながら、「別に映画の中じゃなくてもいいんじゃね?」というのが率直な感想です。不愉快なストーリーに気をとられてちっとも音楽が頭に入りません。そんなわけで、
 
「この映画は見なくて良し」
 
と、個人的に思う次第であります。
 
さて楽曲の特徴である「暗い・重たい」という音作りと、ヨーロッパ的な軽さを融合して、オーナーちゃん的には結構好きな作品があります。それはtatooです。はい! 一時期とても流行りましたね。ロシアのコギャル2人組みです。軽快なユーロビートに乗せて陰鬱な、何か悶々としたエネルギーが満ちていてとても良かったのですが、若いうちに急に有名になった反動でしょう。調子に乗っちゃいましたね、娘っこ2人とも。わがままが過ぎまして、あっという間に世間から消えてしまいました。残念。甘やかしもほどほどに、がこのユニットの教訓なのでしょう。