バグダッド・カフェ
映像と歌が妙にマッチした作品
1987年の西ドイツの作品。え? 西ドイツの作品だったの?今知った……。
内容としては、これといった盛り上がりはない。
舞台はアメリカ。ラスヴェガス郊外のうらぶれたカフェに、ドイツ人旅行者の女性がふと立ち寄るところから始まる。なんとなく店主と仲良くなって、なんとなく居ついて、一回帰って、最後「またきちゃった、テヘペロっw」で終わります。
で、主題歌というか、前編で流れる曲が「calling you」。歌っている人はジェヴェッタ・スティールという方です。なんとなく物悲しいフレーズが特徴的な歌ですが、特に物悲しくないストーリーと変な調和をしているように感じます。同時にビジュアルとして結構特殊なカット割がなされています。斜めの構図とか、遠近感が強調された構図とか、斬新でしたね。この奇抜なカット割ともあいまって歌が不思議な一体感をかもしていたのではないかと思います。
数多くカバーされている曲。なぜでしょうね。
さて「calling you」ですが、映画を見るまではホリー・コールさんの歌だと思っていました。そのほかにボブ・テルソンという方もカバーしていますね。他にもジョージ・マイケルさんもカバーしています。”ワム!”の人ですね。有名どころではこんなところですかね。
さてさてなんでかな?と思うところですが、やっぱり確立された雰囲気とシンプルかつ伸びやかなメロディーラインにあるのでは? なんて思うわけです。また、もともとが野太い女性の声なので、男性が歌ってもさほどの違和感がないのもありますし、男性も女性も歌える音域で作られているのもポイントなのではないかと思います。
さてこの映画の内容をもじった漫画「ガケップチ・カッフェ」というものがはるか昔、モーニングで連載されていました。結構好きで第1巻を買ったのですが、2巻目が出ることはありませんでした。残念。