D○M vs JOY SO○ND

客から見た顧客獲得争いの戦略

 
 

余計なことを考えずに、楽しく歌えばいいのに・・・。

 
たぶん勝ち負けもあるのだろう。それでもそれぞれが工夫をこらしているように思います。
 
 

いつからだろう、市場の勢力範囲が逆転した

 
高校生の時に大カラオケブームが到来しました。それまでおじさまの密かなたのしみであったカラオケが高校生ぐらいまで一気に拡がり、ちょっとスペースがあれば、適当にブースを作って、街のどこでもカラオケ屋をやる時代。その時の主流は、joy soundでした。それがいつからだろう、世間的に「音が良い」というようなことがヒソヒソと言われ始め、DAMが台頭。今では何も言わなければ「とりあえずDAM」という、ビールのごとき市民権を得ているように感じます。久しぶりにカラオケにいって、入った部屋がjoy soundだったので、思わず比較を開始したわけです。
 
 

joy soundのほうが映像を確保している気がする

※個人の感想です
 
特にアーティストのPVに関して感じるのですが、映像に関しては結構気合を入れてPVを使用しているように思います。「え、こんな曲までPVあるの?」みたいな。アニメも一緒かな。DAMに比べて量が多いような気がします。権利問題で「うちで使うから他では使用させないで」みたいな取引があるのかもしれませんが、DAMとJOY SOUNDの映像に関しては「一方にしかない」というものがけっこうあるように感じます。そしてその映像獲得戦略に関しては、JOY SOUNDが先手を打っている、そう感じるのは私だけでしょうか。
 
 

音質は、まあ、大差ない、気がする。

 
この点はあまりに二次的な作用が多いのでなんともいえませんが、立体感ではDAMが上かな? でもCD音源のオケとしての再生率はJOY SOUNDかなぁ、程度です。そして付帯するオマケ機能もそれぞれいろいろつけていますね。まったく使わないので、どうこう説明をすることはできませんが、ま、ボタンの多いこと多いこと。あれやこれやで盛り上げようとしています。
 
一方でけっこう差が出ていると思ったのが、「ボーカロイド」の扱いです。JOY SOUNDにも「ボーカロイド」というカテゴリが合ったので開いてみたのですが、出てくる曲が少ない。少ないというか、有名どころがごそっと無い。もしかしたら別ルートで検索をすれば出てくるかもしれませんが、「そういうカテゴリがあるのに出ていないのは、何かあるんだろう」と想像してしまうわけです。
いずれにせよこれは大きな差です。現在の中高生層の顧客獲得には「新しいものをどう取り入れていくか」という視点が必要です。そしてそれは今後も続きます。「新しいものを、可能性にかけて取り入れる」か「今までのものを磨き上げる」か、この2つの意志があると勝手に考えました。そしてその結果、新しいものを取り入れたDAMに形勢が傾いた、そんな気がしてなりません。
 
ちなみに、新しい曲の音質には、そんなに違和感を感じませんが、古い曲にはどちらも違和感を感じます。80年代の曲なんて音がしょっぱいことが多いこと。また出力がバラバラで、曲ごとにオケの音量が違う。この辺の調整に手をつけてもらえないかなぁ、いちいち音量調整するのって面倒くさいや、と思った久しぶりのカラオケでした^^