いや、そんな大げさなものではないが生徒の傾向です
音楽にあまり興味が無かった生徒が、どんどん強欲になって行きます。
歌が上手くなる過程で必要な耳の鍛錬
「声が上手く出せる」というだけでは歌は上手くなりません。声がコントロールできてリズムをコントロールできて、ピッチをコントロールできて、という少なくとも3つの要素をベースにするわけですが、「リズムがずれている、あっている」そして「ピッチがずれている、あっている」という判断を自ら下せるようにならなければなりません。
まあ大仰に書きましたが「聴く」ということに集中することでけっこう何とかなるものです。そんなことをやっていると生徒の耳が鍛えられてくるので、普段聞く音にも敏感になるというものです。するとおもしろいことに、まずは居住環境に不平不満が出てくるようです。
有名な賃貸マンションに住んでいた生徒はこう不満を爆発させました。
「壁が薄すぎて、大きい音が出せないし、練習もできない!!」
うーん、残念でしたね。オーナーちゃんは独身時代、住む場所の条件を出すことができましたので、必ず次の条件を付帯していました。それは
「鉄筋コンクリート作りの部屋」
というものです。木造モルタルなど論外。音が抜けぬけです。コンクリート作りは最も音が抜けない、そういう判断です。なにせオーナーちゃんがうるさいから。そんな訳で、音にこだわりだすと居住環境に今まで気づかなかった不満点を見つけてしまうものです。
そんな彼ですが、転勤に伴い住居が新しくなることになりまして、できるだけ遮音性が高く歌の練習をしても回りに迷惑がかからない物件を必死に探し当てることになります。
「で、どお?」
との質問には
「いやー、いいですね!大音量で音を出しても大丈夫です!」
とのこと。よかったよかった。
ところで、そこまで音にこだわって探した部屋で、大音量・いい音で聞いたものは
「ガールズアンドパンツァー 劇場版FHD」
ということだったのが、ちょっと残念なところです。きっとキャタピラの音がものすごくリアルに聞こえたことでしょうw