BGMのチカラ

映画、ドラマ、アニメ等のBGMを聞いて思うこと

適切なときに適切な音楽を、画像と一体化したとき時、いろいろ感じることがあります。
 

場面場面で選ばれる曲調には傾向がある

 
細かく見ていくと調べなおしたり、裏をとったりと、何かと時間と面倒がかかりますのでざっくりと考えていきますが、まあ戦闘シーンは「早い・重い・激しい」みたいな緊張感を表す音使いが多いですかね。
やさしいシーンは「明るい・さわやか」などなど、当てはめる音楽に共通項目を探すことができます。ところが

「え?ここでこの音?」

という狙った演出をするものもありますが、これがハマっているといい演出になっていると感じます。
一方で、ベタベタすぎてげんなりする場合もあります。某有名アニメスタジオ○○リさんの作品は、初期のころはいい感じだったのですが、どんな世界観でも、音のつくりや、当てはめる曲調が似たり寄ったりになっているため(※個人の感想です)、見ていると

「ああ、そろそろこんな感じの展開でこんな感じの音がくるな。あ、やっぱりか……」

と思わずテンションだだ下がりです。ここでの問題は

「オーナーちゃん、ちゃんと作品全体を見なさいね」

という一点に尽きるのですが、演出の手法などを考えてしまうようになり、そこに違和感があると全体が残念な評価となってしまうことがあるようになってしまいました。

 
 

音楽は頑張っている。でもシーンとして残念る

 
逆のパターンもあります。効果音としての音楽は特に問題がないのですが、「シーンに合わない」という場合です。「シーンに合わない」も2つのケースがあるのですが、簡単なのは、完全に場面と違う雰囲気の音が当てはめられてしまった場合です。もう一つはシーンと音はあっている、がしかし、シーンそのものの演出や前提が薄っぺらい場合です。悲しいシーンで、非常に良くできたBGMが流れたとします。
「おし!音楽頑張った」しかし「その主人公の悲しさ、安っぽくね?」
てか、普通の感情の流れから考えると不自然だし。
「なーに落ち込んじゃってるの? 馬鹿じゃね? あははは」
と思っちゃったら、すばらしいBGMも、とことん間抜けに聞こえてしまうから不思議なものです。
そんなわけで、「映像と音楽を複合する場合、音だけでは限界がある」というお話でした。あ、複合体としてよくても、単体としての音楽はイマイチ、というケースもあることも付け加えておきたいと思います。