実例。ミックス・プロフェッショナル

ミックスのプロフェッショナルへの道

 
ベーシストギタロー氏の後輩は、音のミックスのプロとして独立されました。その人のたどった道を書きたいと思います。
 

大学を辞め専門学校へ

 
音楽活動をしている中で、どこかで大きなきっかけがあったのでしょう。通っていた大学を辞めて専門学校へ通い始めたそうです。どこかは聞きませんでしたが、たくさんある専門学校というものが、結果として成果を上げている証拠です。ただし専門学生のすべてが成功するということでもありませんので、本人の真剣度合い、集中力に非凡なものであったのだと思います。
 

専門学校を卒業し大手音響会社へ

 
専門学校を経てその人は、株式上場をしている大手の会社に就職を決めました。とはいってもお給料のベースはそれほど高くなかったそうです。どちらかといえば歩合の仕事が多かったのではないか、とギタロー氏。
 
しかし大手の会社に入ったことは非常にいいことがあります。それは「経験が積める」ということ。割り振りとして大手クライアントからの仕事が確実にできます。そして割り振られた仕事を真剣にこなしていくと、次にクライアントからご指名がかかるようになるようです。そのご指名が強固なものになっていった時、晴れて「独立する」という流れになるそうです。
 
で、ひとつ疑問が。
「会社はそれでいいのかしら?」
という点です。しかし慣習としてそれが普通のようです。会社も独立した人に仕事を発注することも多々あるようですし、逆に会社の機材を使用させてもらうこともよくあるようです。こうしてみるとなかなか良いシステムのように感じます。
 
一方で、「ご指名がかからなかった方々はどうなるのか?」ということが気になりますが、それはやはり会社を辞めるか、間接部門などにまわるコースに入るかのどちらかだそうです。
 
結局、覚悟を持って真剣に努力をした者だけが生き残れる厳しい世界であることは間違いないと思います。