仕方がない。アニソンについて書きましょう

ええ歳こいてアニソン嗜んで何が悪い!!

 
まだまだ「え? アニソン? プッ」といわれてしまうという世の中ですが、正直アニソン・ボカロを省いて現在のお教室は成り立ちません。今回はアニソンに特化して書いてみます。
 

現在、もっとも自由度が高いジャンルだと思う

 
他の文章で書きましたが、生徒に「歌え」といわれた『only my railgun』という曲がアニソンだったので、その辺から色々と調べ始めました。散々作品を見て、気がついたことがあります。それは「アニソンは、やりたい放題できるところ」ということです。
 
通常流行の曲などを聞いていると、どうしてもその時代で「ウケる」スタイルの音楽が氾濫します。最近に限らず、歌詞の内容は、基本的に「恋愛」「感謝」「友情」など通り一遍。「応援歌」や、ひとりじゃない的「なぐさめソング」などは聴いていてイライラします。つまりテーマの範囲が狭いのです。これに対して、現在のアニソンはあくまで、作品の内容に沿ったテーマになります。つまり一番多い「恋愛」に影響されなくてもよいものが数多くあるということです。また作品内容に準ずることが優先されてますので、曲のスタイルが今流行のものに縛られません。ここに面白みがあります。特にエンディング。「これ、絶対売れると思って作ってないよね」と思えるほど、やりたい放題の曲調がたまにある。逆に個性的過ぎた曲調でも、作品にハマればあり、という点も上げられます。もちろんメジャーなアーティストの曲もありますが、そうでない人の割合がかなり高いといえます。
 

聴いたことのない曲があると面白く感じてしまう。

 
音楽の聴き方として、ある程度時間を経過すると2つの方向性に向かうような気がします。ひとつは、まっとうな曲を知り、名曲をさらい、大人の会話にも対応できるなんだか立派な音楽を聴き、それを何度も繰り返し聞くパターン。二つめは上記の名曲もさらいながら、ジャンルの枠をどんどん飛び越えて「もっと次へ、もっと知らない珍しいものを」と拡張していくパターンです。オーナーちゃんは完全に後者ですが、その変なものに対する好奇心を手軽に刺激してくれるのがアニソンなのです。たとえば、ということでいくつか上げてみたいと思います。
 

  1. 「キルミーのベイベー」 by キルミーベイベーOP
    :ポルカ調のイントロから、「なんだこのコード進行?展開?」と聞いて不安になる曲。
     
  2. 「聖少女領域」 byローゼンメイデンOP
    :ALI PROJECTさんの楽曲だが、絶対普通の人には売れないような曲調。クラシッ ク要素が色濃いと思うが、「なんだ? そのメロディ」というのが特徴。ただし、 他の曲もいくつか聴きましたが基本一緒な気がした。
     
  3. 「もってけ!セーラー服!」by らきすた
    :かなり有名な曲だが、とにかくスラップベースが格好いい。なのに歌詞が「曖昧3cm、そりゃぷにってコトかい、ちょ!」とわけが分からん。ちなみに作品自体は15分でギブアップした。
     
  4. 「ちゃんと言わなきゃ愛さない」 by ルパン三世2015ED
    :作曲者つんくさん、歌はなんと石川さゆりさん。ムードジャズっぽい曲調にのせて、峯ふじ子のイメージで歌っているのが、ほんと上手。
     
  5. 「メイズ参上!」 by それでも町は回ってるED
    :作品中で女子高生がバンドをやるのだが、ベース、ドラム、アコーディオン、バイオリンというありあわせの構成。でもって曲調もこれでもか! というほど自由。サビのマイナーキーから最後の最後で強引にメジャーキーに転調するその手法はまさに キャンディキャンディ。
     

 
そのほかに、「これってボウイじゃね?」と思ってしまう曲や、BRADIOさんのようなfunk調でファルセットボイスものや、earth wind & fireを髣髴とさせるものなど様々あります。ここでお断り。普通で何の特徴もなく面白くもない(すみません)アニソンが、基本ほとんどだということも上げておきます。特に声優さんを使う場合は「どうよ?」というものが多い気がします。しかしそのほうが売れるそうです。ここはいかんともし難いところです。