「音楽のプロになりたいです!」

ほう、ではどの方法で食っていく?

 

夢見る若者よ、もっと具体的に絞り込むべき

 
歌でもギターでも何でもそうですが、「プロになりたい」という夢は、若い人には少なからずあります。が、しかしそれは漠然と「自分の曲、歌で売れて有名になりたい」と同義のような気がします。それは「音楽のプロ」というよりも、「タレント」よりなのではないでしょうか。それでは音楽のプロ、とはどんなものがあるか見ていきましょう。
 

プロミュージシャンには種類がたくさんある。

 
このサイトを製作する際に、偶然たまたま35年以上の経験を持つプロベーシストのギタロー氏と共同で作業することになったのですが、その方のセリフです。話から大枠で分けると

  1. スタジオミュージシャン(職人)
  2. バンドごとにメジャーになる
  3. シンガーソングライター(作詞・作曲)
  4. 歌手(歌のみに専念する)

それぞれ楽器パートごとに細分化されますので、かなりの部門に分かれることとなります。そして「プロになる」とは収入を得るということですので、「どれで金を稼いで生活を支えるか?」という絞り込みをする必要があると思います。
 

選択した方向性に対して実現の方法は異なる。

 
たとえば、スタジオミュージシャンを目指すとします。するとどういう方法が必要でしょう? まずは何とかして現役プロとのパイプを作り、弟子入りする、という方法が一般的なようです。「自分ひとりで音を作っていてもぜーーたいプロになれない」とはギタロー氏の言葉です。そして、イメージよりはるかに職人気質。「師匠!」「この馬鹿弟子が!」の世界だそうです(言い過ぎか)。これは私の高校時代の知り合いも同じことを言っていました。「音楽業界と芸能界は全く違う」と。そんなこんなでプロの世界に関わりを持つと、当然技術面の向上は必要不可欠ですが、「仕事としての」音作りやステージが振り分けられます。
 
それではタレントとしての道を目指す場合はどうでしょう。まずは己を世間にさらす覚悟が必要です。だって見てもらって、聴いてもらって何ぼでしょう?これにビビッていては絶対になれません。右から左に流れる言葉の刃に鈍感になれるほどのぶっとい心の柱が必要です。次に必要なのはオリジナリティです。声質は最終的に天性のものですが、すでに売れている人と同じような声はたぶん必要ありません。どうしても似てしまう場合は、楽曲の方向性を全然別物としてやることが大事なのではないかと思います。同様にオリジナル曲の曲調も歌詞の内容も、です。そして、オーディションやコンテストに、手裏剣のようにデモを送りつけるという所業が必要でしょう(あくまで一例です)。そして最後に「事務所の意向に基本的には従順に従う」という忠犬のような姿勢です。
 
次にシンガーソングライターですが……、良く分かりません、すみません。そんなこんなで「音で飯を食えるようにする」とう目的のためには、まず音楽業界に何とか食い込むことが必要なのだと思います。