音楽の歴史の中で、売れないへんてこな曲が存在する。
20年ぐらい前のラジオ番組「ミリオンナイツ」の同タイトルのコーナーで流れていた局を中心に「絶対売れないだろうな、でもなんだか魅力的(※個人の感想です)」という感じの曲を少しずつ紹介します。
「福岡市ゴジラ」by少年刑事ケンイチ君と青島博士とカクテル長官(コーナーより)
伝統的な、ジャララン、ジャララン、ジャラララジャララララン、のメロディに乗せて「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ」と歌うだけの楽曲。しかし後半「ハイジ、ハイジ、ハイジとメカハイジ」ジなど、わけの分からないものがメカ化され、しかも歌っている人間が耐えられず「ぷっ」と笑ってしまっている音まで惜しみなく収録されている。
「ピエールとカトリーヌ」byブルーフィルム(コーナーより)
とにかくお下品。なんだが、放送コードには一切引っかからない絶妙な言い回しのオンパレード。男女掛け合いの歌だが情事の男女の心理状態を見事に表していると個人的には絶賛している。女性「私、いったわ」男「そうかな?」と常に疑心暗鬼が男の本分であろう。ちなみに20年ほど前新宿のレコード屋(その当時はまだこの呼び名)でたまたま「BULE FILM3」というCDを発見(しかも新品)し、躊躇無く購入。まずこの曲が入っているレアなCDの1枚であろう。
「からっかぜ野郎」by三島由紀夫(CD音源より)
あの小説家、三島由紀夫が歌っている音源。間違いなくお腹を切っちゃう前の作品。「なぜ?」と思うほどわけが分からない。ちなみに友人から借りパクしている「若さでムンムン」というCDアルバムに収録されている。
今回はこんなところで。次回は野郎3部作について書きたいと思います。