声量とマイクの通りは、やっぱり一致しない

カラオケ屋で、同じマイクで歌い比べると良くわかる

 
何人かでカラオケ屋に行ったときに試してみると面白いです。
 

基本、声が分散してしまっているように聞こえる、よ。と。

 
オーナーちゃんも当然、この状態の経験者ですが、頑張って大きな声を出してバックの音に埋もれないように歌おうとするのですが、大きくすれどもすれどもイマイチはっきりしない。逆に大きすぎてバックの音と分離してしまう。なんてことはほんと良くあることです。
 
これはいわゆる「声が前に出る」という現象にかかわってくるのですが、「声が前にでる」という表現はとっても危険です。実際に録音されたものは、バックの音を押しのけて一番前に聞こえるのであながち間違いではないですが、「体の前のほうで作る」と勘違いされやすいからです。
 
あるいは「勢いよく口から声を吐き出す」みたいな勘違いですね。これらをやろうとすると、努力と反比例して声はがなり声となり、喉を破壊します。やっちゃだめです。やったけど。「声が前にでる」の本質は「体の中でうるさいほど良く聞こえてしまう振動を声に追加する」ことだと思ってます。作り方は……
 
まあ、あれだ、そのうち。
 
誰でもできますが。そしてこの振動が、聴覚上の音量とマイクの音の拾い方に差が出るところだと思っています。
 
 

超低音は苦手。声量はでない。でもマイクには人より入る。

 
一般的に言われていることですが、音域を広げるのは、高音のほうが楽で低音は難しい。経験からいうと、まさにその通り。そりゃあ、きちんと声が出せれば低音域も広がります。
が、高音の伸びに比べるとささやかなもの。また「うーん色っぽい低音ですね^^」なんてものはなかなか出ない。
 
いろいろやったが、音域が出るが「ええ声」の低音は作れない。ここまでやれば「声質」に逃げてもいいんじゃないか? と思っちゃっています。まだ実験しますがね。で、苦手な低音だと声量がやっぱりスポイルされるわけです。
 
そこで「カラオケ屋でちゃんと歌えるんかいな?」という実験が必要になるわけですが、見出しの通りです。明らかに声量は落ちますが、マイクの通りと曲中の声の存在感はそんなに落ちません。というか全然気にならない。ただしクラシックのようにマイクなしだとちょっと弱いかな。というわけで、低音でも高音でもまず手に入れたいのは「声が前にでる」ための振動の作り方です。これは大声を出さなくてもマイクに入るし疲れないし、太くすることも細くすることも後から可能です。そしてこれができるとカラオケで、皆で歌う時に、別次元の歌唱が手に入ります!! 
 
たぶんできるでしょう……、キチンと練習してくれれば必ず……
やりかた、間違えないでくださいね。