歌詞を表示するスピーカー

いるかね?

 
 

歌詞の力を発揮すべく、スピーカー+ディスプレイという商品

 
歌詞の魅力を視覚的にお伝えするべく、上記のような商品が販売されたそうです。
 
 

「歌詞」は重要な要素だが、世間的にはマッチしない気がする

 
オーナーちゃんは古いタイプのおじちゃんなので、歌詞をかなり重視します。歌詞が個人的に恥ずかしいと思ったら基本歌えません。ですので、その歌詞が文字の視覚情報としていろいろと趣向を凝らして表示される、というものにはちょっと興味を惹かれました。が、一方で、これだけネット環境が整った時代。そこまで特化する必要があるのか? という疑問を抱きました。
 
 

「歌詞を見る」というのは身体行動を制限する作業

 
たぶんはじめて書きますが、オーナーちゃん、歌詞は文字情報として視覚からインプットしないとあまり記憶に残りません。そういった意味においては、曲が流れる時に歌詞が表示されるシステムはありがたい気がします。しかし、逆に一度視覚的に確認すると、けっこう覚えてしまいます。つまり2回目以降「いらない」ということになってしまいます。
 
また聴覚情報としての音は、視覚がフリーという利点が大事なのではないでしょうか。音楽を聴きながら別のことができる。これが重要ということです。ラジオがまだまだ消滅しないのは、TV・ネットと異なり視覚情報、ひいては身体行動をあまり制限しないということがポイントなのではないかと思います。聞こえればよい。これに対し、歌詞を表示する、ということは聴覚情報に視覚情報を付帯し、あまつさえその行動を限定することにはなりはしないだろうか。それが世間のニーズとして本当にあるのだろうか! そんなことを、歯を磨きながら、朝刊を読みながら考えてしまったわけです。ま、どうでもいいですが。
 
 

歌い手の視点からすると、歌詞表示は、どお、なん?

 
歌い手を表現者とすると、「歌っている言葉が理解されない、わからない」はたぶんよろしくないことなのでしょう。「B-dash」さんみたいに歌詞の意味にとらわれず言葉の持つ音の気持ちよさを追求すればそれはそれで問題ないのですが、基本、言いたいことがあるから歌うので、その言いたいことが声だけで伝わっていない、というのは表現者としてイマイチの烙印なのではないかと思います。
 
これを補完するための機能としての歌詞表示だとすると、ちょっと残念な気がします。
それでもまあ記事によると、文字のフォントが歌の雰囲気によって変わったり、大きさが変化したり、動いたりするみたいで、面白いとは思います。ここで比較。文字職人としての動きと、PVではどちらが見ていて楽しいですかね? PVが無いものには有効ですが、ライブPVなんかがついていると、そっちのほうが見ていて楽しいのではないでしょうか。文字を視覚芸術としてどこまで高められるか、という点において面白い試みだと思います。私が買うことは無いと思いますが。音質的に、スペース的に。