「仕事が忙しくて音楽ができません」ってそれ、

仕事もできない人じゃないですか?

 

練習不足の言い訳を仕事のせいにする。それ、どうなんでしょうね?

実際に忙しい時期はあります。でもいつまでも忙しいものかよ。時間の作り方が悪いんじゃないか? バリバリサラリーマン経験者のオーナーちゃんは思うわけです。
 
 

人の3倍仕事していても、歌っていた

 
オーナーちゃん、音楽的な才能はなかったので、普通の大学に行って、ベンチャーの物販会社に勤めていました。「態度は悪いが仕事はする」というありがたい評価を得まして、新卒1年後には直営店の統括補佐、3年目には総務部長となりました。あ、社長秘書もやったな、4ヶ月ぐらい。総務と兼任で。とにかくひたすら拡大を続ける中での仕事量は、普通の会社では想像を絶する量だと思ってください。勤務時間は朝8時から夜10時。休みは週一。たまに消滅。盆暮れ正月などナンセンス。子会社的なところに飛ばされて(やはり性格に難があったようです)とりあえず役員まではなったのですが、こんな生活を12年ほど続けていました。それでもね、歌っていたよ、下手なりに。

「どうして声がコントロールできないんじゃい!!」
という命題をクリアするためだけに。
 
 

上手に条件を整えましょう

 
人によっていろいろと違いがあるとは思いますので、あくまで参考ですが、その会社には社宅制度がありました。そしてどこに住むかは自分で決定できる。この制度をまず利用します。そして社宅選択の第一条件は「鉄筋コンクリート造」であること。なぜなら、「私が騒音を撒き散らすから」。

家で歌の練習をするなら、この条件は外せません。次の条件は、「勤務先に近いこと」。最短で歩いて3分。するとあら不思議。夜10時まで働いていても10時半には風呂上りです。ここから歌えばいいじゃないですか。だいたい1時ぐらいまでは普通に練習していた気がします。だって、起きるのは7時半で十分だから。

まあ、ゲームをする時期もあったり、ガンプラ作ってた時期もあったりしますが、なんにせよ自分の時間を、忙しい中でもひねり出していたことは間違いありません。当然、増え続ける仕事量は、効率でやっつけなけばいけません。最後のほうは「総務、兼経理、兼財務、兼店舗開発、兼システム、兼広報デザイン、兼2店舗の店長」という状態でしたが、なんのその。その状態でもアルバイトのみんなとバンドをやってましたので問題なしです。
 
 

「やりたい」という気持ちと、状況の応用と、他人に仕事を協力してもらう謙虚な姿勢

 
そんなこんなで一見エリート社員みたいな感じですが、実際はちょー適当です。

「ごめん、疲れちゃったから帰る」

みたいなこともしばしば。しかもアルバイトに言っちゃいます。でもね、しっかりとその理由とアフタフォローの方策を伝えれば、けっこうみんな、納得してもらえるものなのです。サラリーマン経験で言えるのは、「立場が上だからこんなことは言えない、上のものとして振舞わなければならない」という勝手な思い込みがすべてを駄目にします。前線で働いているのはアルバイト。アルバイトの境遇を理解し、己の境遇をアルバイトの皆に包み隠さず話して理解してもらい、対等に話をすることで理解と協力を得られるのではないかと思います。「ここにこそ、己の時間を作りだすポイントがある」そう思います。あ、そうそう。ついでに音楽の趣味に周りを巻き込んでしまえば、けっこう大目に見てもらえる、こんな心理作用もあるといえるでしょう。そこにつけこむのも大事ですw